「超絶技巧」という形容詞がふさわしい、紀元前後、古代ローマ/古代エジプトの人面とんぼ玉です。
人面のモザイクが二つ、さらに植物文飾板が二つ象嵌されている、世界的に見ても極めて珍しい玉です。

植物文飾板はスライス状のものがMIHO MUSEUMに収蔵されていますが（旧サンジョルジ・コレクション）、
それが人面とんぼ玉に象嵌されているという、奇跡のような組み合わせです。

これらのモザイクガラスや人面とんぼ玉の製作地、製作年代を推定していく上でも、
非常に貴重なサンプルとなると思います。人面と植物文飾板が交互に、計4つ象嵌されています。

以前は通常の人面とんぼ玉でも一つ100万円以上で取引されていました。
今回のようなとんぼ玉はクリスティーズのようなオークションでも、
20年に一度出品されるかどうかのめずらしいものです。

詳しい方であればあるほど、その希少さがご理解いただけると思います。
探し求めて手に入るものではありませんので、
熱心なコレクターの方、研究者の方はこの機会にぜひご検討ください。

大きさは直径約1.4センチ、植物文飾板は左右約6～7ミリほどです。どうぞよろしくお願いします。